ONODERA GROUPの株式会社LEOC(レオック、代表者:田島 利行 所在地:東京都千代田区大手町1丁目1番3号)は、特定給食施設向けAIメニュー・発注提案システム「Lappy」(ラピィ)※1の本開発製品が完成したことをお知らせいたします。
当社は全国約2,600カ所の病院・介護施設などで、コロナ禍にあっても安心かつ高品質な食事提供を行ってまいりました。その事業の要となるのが、事業所の柱である全国約3,400名の管理栄養士・栄養士や、食材流通を日々支える仕入れ先の皆様です。
一方で栄養士業務は、献立作成をはじめとしたデスク業務、厨房業務、クライアント様との調整など、極めて多岐に渡っております。中でも発注業務はHACCP※2をもとにした独自の衛生管理をはじめ、多様な条件を考慮する必要があり、時間外労働の一因となってきました。また発注の誤差も出やすく、物流全体の約10%に相当する注文変更・キャンセルが発生。仕入れ先の負担、エネルギーコスト・フードロスの増大も課題となっておりました。
Lappyは当社の給食・栄養管理システム「L-Palette」※3のアドオンとして機能し、発注業務を行う管理栄養士・栄養士の業務をサポートいたします。事業所の在庫量や食品庫の規模、各食材の使用期限など、多様な条件を考慮した購買計画を提案。これまで約8時間/週を要した発注管理業務が一事業所当たり45秒※4に短縮され、エネルギーコスト・フードロスにつながっていた注文変更やキャンセルの量を低減。栄養士・仕入れ先双方の負担軽減につながります。
Lappyは2019年12月に、メニュー提案機能を実装したテスト開発版が完成※5。その後発注提案機能の実装を進め、今回の本開発版完成に至りました。2021年7月より、当社の食材流通子会社である株式会社レオックフーズをご利用の一部事業所からテスト運用を開始。その後改良を経て、年度内の全国展開を目指しております。
コロナ禍にあってもお客様の「日常の食」をつなぎ続けている、食のエッセンシャルワーカー。当社はそうした一人ひとりの働きやすさを追求し、持続可能な事業モデルを構築できるよう、新たな技術を活用した改革を進めてまいります。
※1 「Lappy」「ラピィ」、および公式ロゴは当社の登録商標です。
※2 危害要因必須分析管理点。原材料の仕入れから調理、提供まで、危害の防止につながる重要な工程を継続的に監視・記録する管理手法。2021年6月にすべての飲食事業者へ義務付けられました。
※3 富士通のヘルスケアソリューションをベースとした当社の給食栄養管理システム。
※4 発注規模や通信環境により変動が発生いたします。
※5 メニュー提案機能はVNEXT JAPAN株式会社にて実装されました。